富士山 
 
 
 
 【日本では最難関の山岳】 
 富士山は、吉田口五合目が標高が約2700m、頂上が剣ヶ峰の3,776m。
 日本最高峰の富士山だが、ルートが4ルートとも明瞭なので、道に迷う心配はありません。 
 ただ、体力勝負の山岳です。 
 五合目から頂上までの所要時間は、約5~7時間ぐらいですので、下山も合わせたら、日帰りはきついので、宿屋で仮眠をとる。
 富士山では、新月時(三日月でも可)は、星がキレイに見えるのが最大の特徴です。
 実際に登ってみると、五合目から頂上までがダウンが一切なく、全て登りなので、かなりの体力を消耗します。
 下山時は、急な下りの細かい砂利道なので、滑って転ぶ方が多いようです。
 
 
 
 【頂上は?】 
 夜中に登って、日の出前に頂上に着くと、ご来光様が見られます。
 頂上には一周3km(所要時間は1時間ちょい)のお鉢巡りのコースがあり、体力がある方は行ってみるのも良いでしょう。
 
 
 
 【道中は?】 
 道が他の山岳とは違って、キレイに整備されていますし、売店、休憩所、トイレがあります。
 富士山のトイレは、一回利用しただけでも200円or300円も取られます。
 しかも道中の小屋の売店のペットボトルの水は、一本500円or600円とシャレにならない高い値段です。
 
 
 
 【おススメの交通機関】 
 電車、バスの便が一日4本しかなく、最終バスが15:00までなので、乗り遅れると5合目の宿屋に泊まるしか手段がなくなります。 
 となると、おススメなのが、やっぱり車となります。 
 レンタカーだと、18:00ぐらいに静岡あたりで車を借りて、翌日の18:00に返すのも良いです。 
 
 
 
 【コースは4種類】 
 吉田口コース 
 4つのルートの中で一番簡単で、年間約10万人のハイカーが登っています。 
 吉田口五合目の標高は約2,700メートル。 
 電車だと、河口湖駅、富士山駅から登山バスで「富士スバルライン五合目」へ。
 新宿からだと、高速バスを使ってでも行けます。 
 
 須走コース 
 ハイカーが4つのルートの中でしんがり人気のコース。 
 五合目の標高が約2,000メートルで、吉田口コースに比べて急で長い、まさに体力勝負の山岳です。 
 僕が次に挑戦するコースは、二番目に簡単な須走ルートにチャレンジします。 
 小田急線新松田駅(JR御殿場線松田駅)から登山バスで「須走口五合目」へ。 
 須走コース下山時のルートが非常に長くて急な砂礫(されき)で、下山しにくいので、急がない方は砂礫を通らないコースでの下山がおススメです。 
 
 富士宮コース 
 二番人気の登山ルートで、愛知県寄り、年間約41000人のハイカーが登っています。 
 三島駅、富士宮駅から登山バスで「富士宮口五合目」へ。 
 御殿場駅から水ヶ塚公園行きのバスでも、水ヶ塚公園下車→シャトルバスでも富士宮五合目へ行けます。
 登った感想、全体がロックガーデンで、やや吉田口コースに似た面白味あふれる登山ルートでした。 
 
 御殿場コース 
 4つのルートの中で、一番距離が長く、登頂時間も長く、体力勝負の山岳です。 
 JR御殿場線御殿場駅から登山バスで「御殿場口五合目」へ。 
 登山コースは、全体が砂礫のコースでした。
 
 お鉢巡り 
 上記の4つのコースの頂上で、標高3776メートルの剣ヶ峰を通る、約3kmの火山口を周回するコースです。 
 
 ※4つのルートのバスの便は季節運行の為、バス会社へ時刻などを問い合わせた方が良いでしょう。
 
 
 
 【富士山のリスク】 
 一番簡単な吉田口コースでも、五人に二人の割合で途中でリタイヤされる方もいます。
 安全最優先です。
 
 具体的にどんなリスクがあるのか?
 長い長い岩山なので、滑落事故を起こしてケガされる方もいます。
 両手でしっかり岩山を掴み、足元を注意して登れば問題なく登れます。
 ただ、難易度が高い群馬のいわびつ山(真田幸村氏の本拠地)に比べたら、富士山は簡単な方です。
 
 二つ目のリスクが、高山病です。
 標高2,000mを超える高い山によく起こります。
 登山ビギナーの方は必ず、宿の予約を早目に済ませましょう。
 何せ、一番人気の山岳ですから、あっという間に予約がいっぱいになり、宿泊料金が高い宿屋が残ってしまいます。
 寝不足の方は、無理をせず、リタイヤしましょう。
 
 三つ目のリスクが、標高2,000mを超えると、段々空気が薄くなり、酸欠を起こします。
 富士山登山する際は、携帯用酸素ボンベがあると便利です。
 
 四つ目のリスクが、五合目から頂上までが下りが一切ない、全体が上り坂なので、体力消耗による高山病です。
 初めて富士山を登られる方は、必ずツアーガイドさん(JTBなどの旅行会社など)と同行で登山をしましょう。
 万が一、一人もしくは二人で登られる方は、無理だと思ったらあきらめて、難易度が低い山で慣らしましょう。
 
 五つ目のリスクが、気温差が30℃もあり、夏場でも頂上の気温が晴れている日で4℃と非常に寒い。 
 暑がりの人でも、必ず雨具と兼用の防寒着を忘れずに。
 
 六つ目のリスクが、水分補給を怠った高山病。
 ペットボトルの水は最低でも二本は持ち歩きましょう。 
 2リットルのペットボトルの水がベストです。 
 
 七つ目のリスクが、下山時は滑って転倒しやすい砂礫(ケガのリスクは低い)なので、手をついて転ぶと骨折の恐れもありますので、厚手のラバー付き軍手を装着しましょう。
 靴は中に砂が入りにくいブーツ式登山靴がおススメです。
 僕は4回も滑って転びました。
 富士山はケガが多いので、壊れやすい一眼レフカメラ等は持ち歩かない方が良いでしょう。
 
 八つ目のリスクが宿屋で、安い宿屋は19時から04時まで消灯で外へも出られない、スマホも使えない、本も読めない、充電も出来ない、トイレが異常に臭いなど踏んだり蹴ったりのひどい宿屋がありました。 
 多少高くても、消灯時間が短い宿屋で泊まりましょう。 
 五合目から頂上までを日帰りで往復する弾丸登山は、体力を著しく消耗し、高山病の原因にもなります。 
 
 
 
 【宿屋選び】 
 富士山ではテントを立てて、寝泊りする事が出来ません。
 
 車で来られる方に多いのが、五合目から頂上までを日帰りで往復する弾丸登山。 
 富士山の場合は、他の山岳とは違い、リスクが高いようです。 
 
 宿屋に泊まるなら、チェックイン時間が18時までの宿屋は避けましょう。 
 消灯時間が早すぎる宿屋も避けましょう。
 
 宿屋でも盗難や置き引きのリスクがあります。 
 
 電車、バスで来られた方は、五合目の宿屋でじっくり仮眠を取り、23:00頃チェックアウトし、登頂を開始すれば、04:30頃のご来光が見られます。
 ただ、五合目の宿屋は条件が良い反面、ご来光が遠いのが欠点ですね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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